コンタクトレンズは、基本的には、目の病気などによって使用できないケースを除いて、ほとんどの人が使えると考えてよいでしょう。しかし、一部にはあまり適さないと思われる体質や性格の人もいます。
- 涙の分泌が少ない人は使わないほうがよいことも
コンタクトレンズが適さないその代表的な体質は、涙の量が少ない、いわゆるドライアイの人です。最近はこの症状を訴える人が多くなってきています。OA機器の使用による目の疲れ、エアコンによる空気の乾燥など、考えられる理由はあるのですが、はっきりとした原因はわかっておりません。もし普段から目が乾いて疲れやすいというような自覚症状があるときは、眼科医師に相談して十分な検査を受け、適性を確認するほうがよいでしょう。そのほか、アレルギーや結膜炎などの症状がある人も、悪化させる恐れがあるので、避けたほうがよいでしょう。
性格的な問題ですが神経質でいつまでも目の違和感が消えないという人にも向いていません。またずぼらな性格でレンズのケアを忘れたり、目に多少の違和感があっても放っておくというような人は、重大なトラブルを招きかねないので、避けたほうがよいかもしれません。
- 乱視や老眼にも対応可能 豊富なレンズバリエーション
コンタクトレンズの種類は大きく分けて二種類。硬いハードレンズと、水分を含んで軟らかいソフトレンズに分かれています。いずれも瞳にとって大切な酸素の供給を高める研究が進み、現在では終日使用、また連続装用(寝るときも外さない)も可能になってきています。
さらに二種類のレンズに様々な機能をプラスしたものが登場し、そのバリエーションは一段と広がっています。例えば、乱視の矯正はハードレンズでないと難しいされてきましたが、現在では乱視用のソフトレンズも広く使われるようになりました。また老眼に対応できる遠近両用のレンズも開発されています。老眼鏡の煩わしさから解放される日も近いかもしれません。
ほかにも、目にとって有害な紫外線をカットしてくれるUVカット機能を持つレンズや、様々なカラーがそろったレンズもあります。
- 安全で安心な使い方の第一歩は常にレンズを清潔に保つこと
コンタクトレンズを使うに当たって大切なのが毎日のケア。いつもレンズを清潔に保つためには、洗浄、付着したタンパク質の除去、消毒といった手入れは欠かせないものです。最近は各メーカーがより手軽に使えるケア用品を開発しているので、以前に比べるとだいぶ手間がかからなくなってきていますが、やはり毎日となると煩わしいもの。しかし、これを怠って不潔なレンズをつけていると、目に重大なトラブルを起こしかねません。
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